AWSの特性を活かした社内サーバーのコスト最適化

オンプレミスからクラウドへの以降を考える際に重要なのは、クラウドとオンプレミスの運用の違いを押さえておくことです。
この記事では、クラウドならではのサーバー運用方法についてご紹介いたします。
今回ご紹介するような運用方法を用いることで、クラウドによるコスト削減効果を最大限活用することが可能になります。

AWSの特性を活かした社内サーバーのコスト最適化

オンプレミスとクラウドのサーバー運用の違い

オンプレミスの運用では、サーバーは常時起動しているというケースも多くありました。このような運用が行われていたのは、サーバーの料金が買い切りモデルであり、常時起動でも、こまめに起動・停止を行なったとしてもコストに大きな影響を与えないためでした。
ところが、AWSのようなクラウドでは、サーバーは買い切りではなく、起動していた時間だけ料金が発生する従量課金モデルになっています。
そのため、必要な時だけ起動し、不要な時は停止することで、大幅なコスト削減効果を期待できるのです。
例えば、社内システムや開発環境として利用されるサーバーの場合は、業務で使用しない夜間や休日は停止しておくこともできます。この運用を行うだけで、サーバー料金の3割以上を削減することが可能です。
しかしながらこれは、AWS上でクラウドのメリットを最大限享受するためには、オンプレミスとは異なる運用を行う必要があることを意味しています。
つまり、これまではなかった「利用するときはサーバーを起動し、利用しない時はサーバーを停止する」という運用が必要になるのです。
このような運用をスマートに行うためには、どのような方法が考えられるでしょうか。

時間課金モデルでのサーバー運用方法

1つには、サーバー管理者がその都度起動停止を行うという方法があります。
しかし、この方法では起動し忘れや停止し忘れなどの人的ミスを避けきれず、業務全体に影響を及ぼしてしまうかもしれません。
また、サーバー利用者がその都度起動停止を行うような運用の場合は、AWSの権限管理にも注意しなければなりません。
多すぎる権限を与えてしまうと、人的ミスによりサーバーの停止や削除などの障害が起きてしまう可能性もあります。

では、社内でスクリプトを作成し、自動的に起動停止を行うという方法はどうでしょうか。
この方法なら、人的ミスは起こりにくい上、組織ごとの運用の状況にフィットする自動化を実現することができます。

とはいえ、残念ながらこの方法にもいくつかの欠点があります。
まず、スクリプト作成のための学習コストや、スクリプトの動作環境を維持するためのコストは当然必要になります。
その上、決定的なのは、AWSのサービスアップデートのスピードに合わせて、スクリプトをアップデートするための維持コストがかかってしまうということです。
AWSは頻繁に新しいサービスのリリースをているだけでなく、既存サービスのアップデートもています。新しい機能のリリースが行われない日はほとんどないというほどです。
AWSのアップデートが作成したスクリプトに影響を及ぼす場合、その都度スクリプトの改修を行わなければなりません。AWSの膨大なアップデート・リリース回数から考えると、この作業はコストに見合わないものになると言えるでしょう。

Cloud Automatorのジョブ自動化

Cloud Automator を利用すると、このような複雑で無駄のある運用から解放され、クラウドを最大限に活かす運用をシンプルかつスマートに行うことができます。
例えば冒頭でご紹介したような、夜間と休日のみサーバーを停止するような運用は、毎朝の起動時刻と停止時刻をカレンダー上で選択するだけで設定することができます。
もちろん、日本独自の祝日への対応や月末のみ個別に設定をするなど、柔軟な設定も可能です。
Cloud Automatorは完全に自動で実行されるため、人的ミスが起こらず、AWSの権限管理の手間もかかりません。加えて、AWSのアップデートの速度に合わせて月に2度のアップデートを継続的に行なっています。

是非、Cloud Automatorでクラウドを最大限活用する運用を実現してみてください。

こちらの導入事例はCloud Automatorを導入してサーバーの起動停止を自動化し、運用負荷を軽減されているお客様です。合わせてご覧下さい。

導入事例:株式会社IDOM様


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